機器詳細
機器名 | 電子スピン共鳴装置 |
コード | 0067 |
分野 | 化学環境生命科学 |
目的別分類 | ナノ材料物性無機有機 |
メーカー名 | 日本電子株式会社 |
型式 | JES-X310 |
製造年 | |
写真 |
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仕様 | 感 度 : 5 × 109 spins / 0.1 mT 分解能 : 2.35 μT 周波数 : 8,750~9,650 MHz(Xバンド) 最大磁場 : 0.65 T |
装置の概要 | 常磁性物質中の不対電子は、磁場中に置くことでゼーマン分裂し、一定のマイクロ波を照射しながら磁場を掃引すると、このエネルギー差に相当する磁場で共鳴が起こる。この電子スピン共鳴(Electron Spin Resonance;ESR)の原理を利用し、ESRスペクトルのg値、強度、線幅、超微細構造などから、不対電子を持つ物質の量、構造、電子状態などに関する情報が得られる。 ESR測定は、試料の状態(固体、液体、気体)に影響されることなく、非破壊で、選択的に常磁性物質を測定できる唯一の手法である。本測定法は、有機ラジカルや遷移金属などを含む物質の物性研究の他にも、放射線や酸化などにより不対電子が生じた岩石の年代評価、触媒や生体反応などの反応メカニズム解析にも利用される。 本装置は、フルコンピュータコントロールの最新のESR装置であり、測定の制御からデータ処理・解析までをサポートしている。また、液体ヘリウムや液体窒素による温度可変ユニットも備えているため、4.2 Kから470 K、または、103 Kから473 Kの範囲で測定が可能となっている。尚、本測定機器は、超高感度であるが故、わずかな不注意が致命的となる。また、液体ヘリウムや液体窒素を使用する際には、取り扱いの知識・注意が必須である。管理者の指示・協力を受けながら、事故の無いよう、最大限の注意をしながら測定をする必要がある。 |
外部利用可否 | × |
管理責任者 | 小野 恭史・機器分析施設 |
機器管理者 | 大津 英揮・理学部 |
キャンパス | 五福 |
設置場所 | 総合研究棟 (E3) |
設置年度 | 2013年度 |
学内利用申請 | 機器分析施設に利用申請書を提出してください。 |