機器データベース

機器詳細

機器名 多光子共焦点レーザー顕微鏡
コード 0052
分野 医療環境生命科学
目的別分類 形状観察
メーカー名 株式会社ニコン
型式 高速多光子共焦点レーザー顕微鏡システム A1R MP+
製造年
写真
仕様  [顕微鏡本体] 
光学系:正立型 
ステージ:温度制御可 (36℃)、ラット・マウスなどの頭部固定機能、手動マニュピレーター 
検鏡方式:GaAsP PMT(2チャンネル)
 [対物レンズ] 
APOグレード対物レンズ:5本 
液浸レンズ:多光子専用(25倍) 
液浸レンズ:16倍  
 [レーザー光源部] 
多光子用レーザー:Chameleon Vision II (Coherent 社) (690~1040 nm)、AOM変調 
シングルフォトン励起用レーザー:405、488 、561/594、638/640 nm 
FRET励起用シングルフォトンレーザー:440/445 nm、AOTF変調  
 [蛍光検出部] 
多光子用NDD:380~650 nm、PMT検出器(4基) 
スキャンヘッド:制御型ガルバノスキャナー 
ズーム:連続可変 1~1000x 
走査モード:X-Y、X-T、X-Z、回転XY、自由ライン 
画素サイズ:最大4096×4096画素 
操作速度:毎秒2フレーム (標準、512×512画素)、毎秒10フレーム (高速、512×512画素) 
ダイクロイックミラー:低入射角方式、8ポジション 
ピンホール:可変範囲:12~256 μm(1次像面換算)  
[ソフトウェア] 
表示・画像構築:2次元解析、3次元ボリュームレンダリング・オーソゴナル、4次元解析、スペクトラルアンミックス 
アプリケーション:FRAP、FLIP、FRET(オプション)、光刺激、3次元タイムラプス、マルチポイントタイムラプス、コローカリゼーション
装置の概要  特定の細胞内の分子を標識してその局在を観察するために用いることができます。光源として赤外領域のパルスレーザーを装備しています。赤外光は試料による吸収と散乱が小さく、厚い組織の深部まで大きな減衰を受けずに到達できます。更に、2つの光子を一つの蛍光分子にほぼ同時に衝突させて蛍光分子を励起する(2光子励起)ため、対物レンズ焦点面近傍の限られた蛍光分子だけを励起することができます。このことから光毒性を軽減し、生体組織のin vivo観察に適しています。  多光子での深部励起の場合、蛍光の散乱は大きくなりますが、高感度受光器を標本にできるだけ近い位置に設置することで生体深部からの散乱光を確実に取得して、明るい画像を生成できるようになります。  顕微鏡の照準機構については、50nmステップでのZ軸自動制御により、細胞・組織レベルで得られた蛍光シグナルの三次元構築が可能となっています。また、付属のソフトウェアはタイムラプス機能を持ち、細胞の動態撮影にも使用できます。  生体試料(in vivoを含む)の深部の3次元蛍光観察に使用します。顕微鏡ステージは、マウスやラットを固定して、マニピュレータを設置できる固定式です。照準時には代わりに対物レンズが上下動する正立型顕微鏡(Nikon FN1)となっています。レーザーは、生体内深部の観察に適した赤外領域のフェムト秒パルスレーザー(690~1040nmの間で可変)を装備。この他に、一般的なシングルフォトンレーザー(UV励起、B励起、G励起、R励起)とFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)励起用の440nmレーザーも備えています。検出器は高感度なGaAsP(ガリウム砒素リン)PMT2チャンネルを含む4チャンネル蛍光検出器の他に、透過光検出器も装備しているため明視野観察も可能となっています。対物レンズは多光子レーザー専用の液浸25倍レンズの他に、汎用的な10、20、40、60、100倍のAPOレンズを備えています。
外部利用可否
管理責任者 小野 恭史・機器分析施設
機器管理者 森岡 絵里・理学部
キャンパス 五福
設置場所 総合研究棟1階 機器分析施設分室1 (E3)
設置年度 2013年度
学内利用申請 機器分析施設に利用申請書を提出してください。