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機器詳細

機器名 ガスクロマトグラフ質量分析装置
コード 0130
分野 化学環境
目的別分類
メーカー名 株式会社島津製作所
型式 GCMS-QP2020NX
製造年
写真
仕様

[GC部]

・オーブン温度:室温+2~450℃
・試料気化室温度:最高450℃
・リテンションタイム再現性:<0.0008 min
・キャリアガス制御:線速度一定、圧力一定、流量一定
・注入口温度:~450℃
・フローコントローラ圧力:最高970kPa
・面積再現性:<1%RSD
・オーブン昇温レート:最高120℃/min

[MS部]

・方式:キャピラリカラム直結
・設定温度:50~350℃

[イオン化部]

・イオン化方式:EI
・イオン源温度:140~300℃
・フィラメント:デュアルフィラメント
・電子電圧:10~200 eV
・電子電流:5~250 μA

[質量分析検出部]

・分析部:プリロッド付金属製四重極ロッド
・質量範囲:m/z 1.5~1090
・設定可能FWHM:0.4~2.0 u
・安定性:±0.1 u/48時間(一定温度)
・高速スキャン機能:ASSP(Advanced Scanning Speed Protocol)
・高速スキャンレート:20000 u/sec
・最小測定インターバル:0.01 s(最大100スキャン/sec)
・検出器:ローノイズオーバードライブレンズ付き
     エレクトロンマルチプライヤ
     8×106(ダイナミックレンジ)
・ポンプ:190 L/sec/170 L/sec(He)
     ターボ分子ポンプ差動排気システム
・補助ポンプ:30 L/min(60Hz)オイル回転ポンプ
・カラム流量:最大15 mL/min(He)
・キャリアガス:ヘリウム、水素、窒素

装置の概要

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)は、クロマト分離を行うガスクロマトグラフ(GC)、質量分離を行う質量分析計(MS)という分離手法が異なる2つの装置から構成されます。分析したい混合物試料はGCで成分分離され、MSではGCからの出力成分をイオン化し質量分析します。MSはGCの検出器の中でも定性に優れており、定量も可能な検出器です。

GC-MS分析に適した化合物としては、沸点があまり高くなく、一般には300℃以下で気化するようなものが対象になります。主に、炭素が主成分の物質である有機物が分析対象になる環境、農薬、石油化学、香料、ポリマー、代謝物などの分野で利用されます。

また、本装置は、ヘッドスペースを用いて液体や固体中の揮発性成分の分析が行えます。ヘッドスペースサンプラーはバイアルに封入された試料を一定時間保温することで気相と試料を平衡状態にして、その気相部分をGC-MSに導入し分析するための装置です。食品中の香気成分、化成品の臭い成分、環境水中の有害揮発成分の定性や定量に用いられます。 

外部利用可否
管理責任者 小野 恭史・機器分析施設
機器管理者 川合 勝二・研究振興課
キャンパス 五福
設置場所 総合研究棟 1階 1021室(E3)
設置年度 2021年度
学内利用申請 機器分析施設に利用申請書を提出してください。